考える教室

【授業の目標】

考える教室と聞いて、一体何をするんだと思った方が多いのではないでしょうか。

この授業では、まず、子ども達が筋道立てて考えて説明する能力を身につけることを目標とします。筋道立てて考えて説明することは、必ずしも容易ではありません。たとえば、当たり前のように思っている「嘘をついてはいけない」ことの理由ですら、きちんと筋道立てて説明することは易しくないと思います。


また、少人数の授業により、一人ひとりが意見を述べる時間を多く取り、子ども達が他人の意見を聞いて理解した上で、人前ではっきりと意見を言えるようになることも目標です。

更には、自分の意見を言えるようになることで、子ども達に自信を持ってもらうことも目標です。自信を持つことは、人間性の発育に大きな影響があることでしょう。

そして多くの事柄について自分で考えて説明し、あるいは人の話を聞いて自分の考えをより深めていくことにより、論理的思考力・表現力、柔軟性・発想力を高め、いずれ直面する様々な問題に対し、自信を持って解決する能力を身につけること、これが最終的な目標・願いです。

【授業の特徴】

1.正解の無い授業

考える教室では、子ども達に対し、色々なことを質問し、考え、答えてもらいます。しかし、この授業では、子ども達に質問に対する正解を求めません。

どうしても、学校の授業では正解を求めがちです。多くの子供が、あるいは大人であっても、問題に対し間違った答えを出すこと・質問することを恐れ、自分の考え・意見を言わないことがあります。しかし、社会に出れば一つだけの正解など無いことは多々あります。この授業では、子ども達に他人が決めた1つの正解を追い求めることなく、考えて言葉にして頂きたいと思っております。


2.多様な意見の提示

正解の無い授業により、多様な意見の提示を許容します。子ども達が多様な意見を提示することを許容することは勿論、講師からも多様な意見を投げかけます。

若いうちから多様な意見に触れることで、他者への寛容性を身につけるとともに、多様な考えが流布し許容される現代社会の中にあっても自分の考えをしっかりと持てるようになってもらいたいと思っております。


3.深く考えを掘り下げる

筋道立てて考えるためには、深く考えを掘り下げることとなります。

たとえば、「嘘をついてはいけない理由」を考えたとき、「嘘をつくことにより、他人に迷惑をかけることがあるから」というものが考えられます。この理由は、「他人に迷惑をかけること」を良くないこととする価値観を基礎とし、この価値観は「社会は多数の人々により構成されており、誰もが他人から迷惑を被りたくないから、お互いに他人に迷惑をかけないようにしよう(他人に迷惑をかけることは許さないこととしよう)」という社会的な要求を基礎としていると考えられます。余りに当然のことのようではありますが、このように筋道立てて言葉にするためには、深く考えを掘り下げる必要があります。

考える教室では、「なぜ?」という問いかけを繰り返すことで、1つの事柄について深く考えてもらい、上辺の言葉にごまかされることなく、真の問題の所在を発見する能力を育てたいと思っております。


4.能動的な授業

考える教室では、子ども達自身に考えて意見を述べてもらうことが中心となるため、子ども達が能動的に授業に参加することになります。たとえば、ディベートやディスカッションの中では、学校の授業ではなかなか手を挙げられないお子さんも、必ず意見を言わねばなりません。授業が進めば、子ども達自身で調査して情報を取得してもらった上で、意見を述べてもらうといったことを考えております。

また、たとえばチームに分けたディベートの中で、子どもにチームリーダーの役割を与えることで、リーダーとして何をすればよいかを考え、感じてもらうことも考えております。

こうした授業を通じ、子ども達が自分自身で考えて行動し、人前でも自分の意見を言える自信を持ってもらいたいと思っております。

 【スケジュール・料金】

毎週木曜日

17:00~18:00
18:00~19:00
 1回60分  ¥7,600/月

<各回とも定員8名>

<小学3年生以上>